犬だってストレスがたまります

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犬だって人間と同じようにストレスを感じます。

東日本大震災のあと、福島県内で保護された犬からは通常の犬の5~10倍のストレスホルモンが検出されたのだそう。それも保護されてから70日以上たってからだそうです。人間が想像しているよりもずっと犬もストレスを抱えて生きているのですね。


ストレスの原因はいろいろ

震災など特殊なケースでなくてもストレスをためることがあります。原因はいろいろです。

[icon image="arrow2-o"]孤独

犬は社会性のある動物。家族といっしょに過ごすことに幸せを感じています。食事と散歩以外はほったらかしになっていませんか。屋外で飼っている場合はとくに注意が必要です。家族と交流できる環境を整えてあげないとさびしさからストレスを抱いてしまいます。

そうかといって、四六時中べったりしていると、留守番などで飼い主と離れるときに不安になりストレスを感じてしまう犬も。独りでも平気でいられるように訓練しましょう。

[icon image="arrow2-o"]退屈

犬はもともと人の仕事を手伝ってきた動物。猟の手伝いをしたり羊を追ったりする仕事を与えられていました。でも今は家の中でゴロゴロしていればいいだけ。失業状態なんですね。刺激がない毎日にストレスがたまることもあります。

[icon image="arrow2-o"]刺激がありすぎ、こわい

子犬の時期にいろいろな刺激に慣れさせないとちょっとした刺激にも敏感に反応して怖がることがあります。何気ない日常生活のなかでビクビクしていたらストレスも多くなります。

[icon image="arrow2-o"]飼い主がストレス

言うことをきかないからといって叩いたり、蹴ったりしたら犬もストレスをためてしまいます。

また自分がさびしい時は犬に優しく話しかけ、期限が悪い時には犬に八つ当たりするなど、その時の気分で接し方を変えれば犬も混乱。不安になりストレスを感じます。

[icon image="arrow2-o"]病気や怪我、体調不良からのストレス

病気や怪我をしてしまい、動けなかったりすると犬もストレスを感じます。
人間が入院していてストレスを感じるのと同じですね。
日ごろから飼い主さんが犬の健康管理をしっかり行ってあげてください。

[icon image="arrow2-o"]家族の不仲からのストレス

自分が誰かと争うのを避けるだけでなく、誰かが争っているのを見るのもストレスに感じてしまうのです。家族同士で喧嘩をしてしまった際には、犬を間に挟んで喧嘩をすることは避けましょう。

この他にも
・トイレに自由にいけない
・暑さや寒さが厳しい
・知らない人や犬に出会う
・睡眠不足
・食事不足
・運動不足
・発情期によるもの
などが挙げられます。

ストレスを感じるとあらわれるサイン

ストレスで体やしぐさに変化がみられることも。愛犬の様子をチェックしてみてください。
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・落ち着きがない
・留守中にトイレ以外の場所でおしっこやうんちをする
・留守中にやたら吠える(無駄吠え)
・留守中に物をこわす
・毛がぬける
・食欲が無い
・嘔吐、下痢する
・攻撃性が増す
・しっぽを追いかけてぐるぐる回る(退屈なのかも。異常なほど続ける場合は専門家の治療が必要)
・同じ所をずっとなめる(手や陰部など)
・体をブルブル振る
・何かを追いかける
・同じ場所を往復
・しっぽに噛みつく
・あくびをする、後ろ足で体をかく(緊張状態にあるとみられる。リラックス効果があるようです)[/colored_bg]

インターホンや来客、散歩中の無駄吠えによるクレームなどのご近所トラブルもあるようです。無駄吠えにお悩みのあなたは「無駄吠え防止首輪」を利用されてみてはいかがでしょうか。

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ストレスが原因で心の病気になってしまう犬もいます

昔は犬には心の病気なんてないと考えられていましたが、動物行動学が発達するにつれ動物も人間と同じように心の病気になることがわかってきました。

阪神淡路大震災のときに被災地に独り取り残された犬はそのストレスからエサをまったく食べなくなったり、吠え続けたりしたそうです。

不安分離症

飼い主にべったりだと離れた時に一気に不安になってしまいます。それが問題行動につながります。

食欲の低下や嘔吐、飼い主の留守中にしきりに吠える、物をこわす、留守中に限ってトイレを失敗する、手や足を化膿して腐るまでなめまくるなどの症状がでます。

治療するには短い時間の留守番から慣れさせましょう。重症の場合は抗不安剤を投与することもあります。

強迫神経症

運動不足や刺激がないことのストレスを受け続けると意味のない行動をするようになります。例えば自分のしっぽを追いかけたり、しっぽに噛みついたり、体の一部をなめ続けて皮膚炎になったりします。

十分な散歩をさせたりスキンシップをはかったりして改善することもあります。重症の場合は抗不安剤を用います。

ストレスを減らしてあげるには?

まずはストレスの原因が何かをしっかり探り、犬のストレスの要因を取り除いてあげることが大切です。

[icon image="check3-r"]留守番に慣れさせる

犬は独りでいるのは苦手なのですが、ず~っといっしょにいられるわけではありませんよね。仕事や学校がありますから。

普段からクレートやサークル内で独りで過ごす時間をつくってあげます。1日数時間過ごさせるようにすれば留守番で独りになってもストレスを感じにくくなります。

昔、野生動物だった頃は穴倉を寝床にしていたので、クレートのような空間は落ち着くようです。上にタオルや毛布などをかけてあげるとさらに◎。

クレートに慣れさせるには、まず扉を開けたままクレートの中にフードやおもちゃをいれます。クレートを置く場所は飼い主の気配が感じられる場所がいいでしょう。自分から入るようになったらおもちゃをいれ、扉も閉めてしまいます。犬がクレートの中は楽しいと思えるようになればOK。

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クレート内で独りでいられるようになると・・・

・不安分離症を予防できる
・ペットホテルやサロン、入院時のストレスも軽減
・旅行やドライブもできる
・災害時に避難生活が続いてもストレスによる体調不良を防げる
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[icon image="check3-r"]散歩やおもちゃで刺激的な生活にする

本来、犬は頭を使うことや運動にたいして高い欲求を持っています。でもいつもと同じ室内にいれば退屈してしまってストレスを感じます。

ストレスが多い犬は散歩時間も短い傾向にあります。小型犬でも20~30分を1日2回、大型犬では30~60分を1日2回くらいは必要。犬を飼うと決めた以上、散歩はつきものです。またたまには広い場所で走れるようにしてあげるのもいいですね。

犬が本来持っている作業意欲を満たす方法も紹介します。家の中でもできるので散歩に十分行ってあげられないときなどやってみてください。

・嗅覚を使う遊び
おやつやフードを室内のいろいろな場所に隠します。「ヨシ!」の合図で捜索開始。においを頼りに探します。

・トレーニング
「マテ」「フセ」「オスワリ」などのトレーニング。できたらごほうびとしてフードを与えます。しつけがしっかりできるようになるとコミュニケーションもはかれるようになりますし、愛犬がますます愛おしくなること間違いなし。

・頭をつかうおもちゃ
中におやつを入れることができるおもちゃがあります。犬はどうにかこうにかおやつを取り出そうと夢中に。何種類か用意しておくと飽きないでいいかもしれませんね。留守番をさせるときにいっしょにクレートに入れておくも◎。

[icon image="check3-r"]刺激に慣れさせる

人だってそうですが、見たことも聞いたことないものを「こわい」「やだな~」と思うことはストレスになります。こわいと思うものがたくさんあればあるほど犬の日常生活はストレスフルに。

本当は子犬の時期(3週~12週)にいろいろなものに慣れさせておくのがベスト。でも成犬になってからでも遅くはありません。今からでも根気よく慣らしていけば大丈夫

今は「こわい対象」が「大丈夫な状態」に、そして最後には「それがあるとうれしい、楽しい」と思えるようになるといいですね。犬も楽しく生活できるようになります。

[icon image="q3-g"]どうやって慣れさせる?

【車が苦手な場合】

犬によって何が苦手なのか、何がこわいのかは違いますが少しずつ段階を踏んで慣らすことが重要です。いきなり車にのせて長時間のドライブはやめてあげて。

まずはエンジンをかけずに車の中で抱っこしたり、なでてあげたりします。フードを少し与えてもいいかもしれません。じゃれたりしてリラックスできるようになったらOK。

それができたら、エンジンをかけてみます。はじめは音や振動にびっくりするかもしれませんが、引き続き犬を安心させるように声かけをしたり、なでたりして落ち着かせます。

それも大丈夫そうならクレートにいれていよいよ出発です。車の中では自由にさせないほうが安全。犬が運転席に急にきて、ハンドル操作をあやまったなんてことにならないようにしましょう。クレートの中にいたほうが犬も落ち着いていられるようです。

【人が苦手な場合】

散歩の途中ですれ違う人に吠えかかる犬。飼い主さんも肩身のせまい思いをしますし、吠えられた人も気分の良いものではありませんよね。

まずは友達や知り合いに頼んで犬にフードを与えてもらいます。その時はしゃがんでもらえるといいですね。近くに行くと吠えるのであれば吠えないギリギリのところからフードを投げてもいいです。

フードを食べたら、ほめる。また少し近づいてフードをあげる、食べる、ほめる。これを繰り返して距離を縮めていきます。

うちの愛犬も「メガネをかけた中年の女性」がこわかったようで、必ず狂ったように吠えていました。(迷っているところを保護した犬なのでわかりませんが、もしかしたらそのような女性に虐待でもされていたのかしら・・・。)

以前、なんとか慣れてもらおうと、知り合いのメガネをかけた中年の女性にお願いして、抱っこしてもらったことがあります。でも慣れるどころかよけい吠え立てる結果に。抱っこされている間も足をつっぱってなんとか逃れようとしていました。

それで今度はフードを与えながら少しずつ距離を縮めて行く方法を取ってみることに。結果、まだ完全に警戒心がなくなったわけではなさそうですが、ほとんど吠えなくなりました!

[icon image="check3-r"]トイレを合図でできるようにトレーニング

室内にトイレシートがあっていつでも排泄できる犬ならいいのですが、外でしかしないという犬はストレスをためているかもしれません。飼い主さんもどんな天候でも散歩に行かなければならないので、飼い主さんも大変です。

犬もおしっこを我慢してしまうと膀胱炎や尿路結石になることも。できれば室内で合図によって排泄できるようにしてあげましょう。

まずは食事のあとや寝ておきたあとなど、地面のにおいをかぎ始めたり、ぐるぐるまわり始めたらトイレに連れていきます。犬が排泄を始めたら「いち、に、いち、に」など合図になる言葉をかけ続けます。

トイレが終わったらごほうびを。

これを繰り返すと、「合図の言葉=トイレ」と学習します。合図の言葉を聞くとトイレに行かなくちゃと思うようで、自ら行ってくれるようになります。

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・トイレがコントロールできるようになると・・・

・外出前にトイレを済ませられる(ドッグカフェなどに行く時に助かります)
・旅行先でもトイレに誘導できる
・病気を防ぐ(尿路結石になりやすい犬はたびたびおしっこをさせるように獣医師に指導されることも。)[/colored_box]

マンションの修繕工事がストレスに!

マンションで犬を飼っている人の悩みでけっこう多いのがこれなんですよね。

マンションの大規模な修繕工事はだいたい10年周期くらいで行われるようです。しかも始まると3~5ヶ月はかかることも。

その間、ベランダから工事の人が見えたり、大きな音がしたり、接着剤などのにおいがしたりなどいつもとちがう状況が続きます。私たちでもイライラしてしまいかすから、嗅覚や聴覚が人間よりもずっといい犬にとっては地獄かもしれません。

昼間だけでも実家や知り合いの家、ペットホテルに預けることができればいいのですが、なかなかそうもいかないですよね。少しでも犬が落ち着く環境を作ってあげましょう。

まずはクレートを避難場所にしてあげます。上にタオルや毛布をかければ穴倉のようになりますし、少しは防音効果もあるかもしれません。

クレートの中も居心地がいいように好きなタオルやおもちゃなどを入れます。クレートから離れられないようであれば近くに水やトイレをおくことも忘れないで。

クレートを置く場所はベランダや窓からなるべくはなれた所に。壁から振動が伝わってくることもあるので、壁からも少し離します。カーテンも閉めてしまいましょう。

大きな音に慣れさせるために、音がしたらすかさずフードを与えることを繰り返します。音がなればうれしいことがあると思えばストレスを感じにくくなるはずです。

昼間、時間があるようなら散歩に出てしまうのもいいかもしれません。友達の家やドッグカフェ、公園のはしごなどをして時間をつぶしていたという人も。




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