犬の老化について

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階段をのぼるのがつらそうだな、最近寝てばかりだな、毛が白っぽくなってきたな・・・などと感じてきたら愛犬もそろそろ高齢期かもしれません。

当たり前のことですが、犬も歳をとります。しかも老化のスピードは人間よりずっと速いです。今までできていたことができなくなっていく過程は悲しいものですが、それも仕方のないこと。愛犬が最後まで心地よく過ごせるように少しでも手助けしてあげましょう。

老化のサイン

小型犬の平均寿命は14歳、大型犬では10歳と言われています。小型犬では10歳を過ぎたら、大型犬では7歳を過ぎたら高齢期と言われています。あっという間だと思いませんか。

老化のサインは体のあちこちに表れてきます。

感覚が鈍る

☆目
目が白く濁ったり、目やにが増えたりします。視力も落ちるので歩いていても物にぶつかったりします。できれば部屋の模様替えなどはしないほうがいいですね。部屋の様子が変わってしまうと見えない分、犬も不安になります。

☆口
味覚が衰えるために食欲も低下します。口臭やよだれがひどくなったり、歯周病にかかりやすくなります。歳をとってから、急に口のケアをしようと思ってもなかなかできないので、子犬のころからやっておいたほうがいいです。

☆耳
聴力も低下します。しつけをするときに言葉の合図だけではなく、ボディランゲージもいっしょに覚えさせればたとえ耳が聞こえなくなってもコミュニケーションを取ることができます。また耳垢も溜まりやすくなります。

☆鼻
嗅覚は5感のなかで最後まで残ると言われています。嗅覚を使った遊びを取り入れて脳を活性化させましょう。また鼻も乾きやすくなり、乾燥してヒビ割れたりポロポロはがれてしまうことも。鼻くそが詰まりやすくなる犬もいるので呼吸が苦しそうなら飼い主さんが取り除いてあげて。

毛や皮膚

だんだん白髪になってきます。のびも遅くなり毛ヅヤも悪くなります。夏に短くカットしてしまうとなかなか伸びてこなかったりするので要注意。また抜け毛も増えるので、体毛が薄くなったら洋服を着せることも考えましょう。

皮膚のハリがなくなりフケがでたりします。皮膚病にかかりやすくなるので体を清潔に保つことが大切です。1ヶ月に1回はシャンプーするのが理想的。

足腰

足腰がだんだん弱まり、動きが遅くなってきます。とぼとぼ歩くようになったり、立ち上がるのに時間がかかったりします。階段の昇り降りも負担になってくるでしょう。関節が硬くなるので曲がりにくくなることも。オス犬の場合、片足をあげておしっこができなくなります。

散歩はなるべく連れて行ってあげましょう。あまり嬉しそうではなくても、筋肉の衰えをおさえたり、脳を刺激したり、血液の流れを良くするのに適度な運動は大切です。

睡眠

一日中ぼ~っとしていたり、寝ているような感じになります。寝ている時に触っても何の反応もしないことも。来客や雷にも無反応になったりします。また独りでいることを嫌がり、家族のそばで寝たがります。

昼間眠っていて、夜、鳴いたり歩きまったりするようなら認知症かも。

寝ていないまでも、他の犬に関心をしめさなかったり、遊びたがらなかったりと意欲を失うようです。疲れやすいので無理は禁物ですが、適度に刺激を与えてボケ防止をしてあげてください。

食欲

味覚が衰えることもあって、食欲は低下します。歯が抜け落ちて食べにくくなっていたり、好みが変わることもあるので食事の内容を変えたほうが良いかもしれません。

ただ老犬なのにものすごく食べる、キリがないほどいくらでも食べる場合は、認知症の可能性も。

トイレ

内臓の筋肉が衰えてきたり、尿意を伝える神経が鈍くなることで、排泄の失敗が増えてきます。トイレががまんできない、ちょっとずつしか出ない、便秘になるなど飼い主さんは大変になりますが、これも自然現象のひとつ。トイレの失敗は絶対怒らないでください。

愛犬が歳をとっても豊かな暮らしができるように私達がすべきこと

住まい環境

バリアフリーになるように、段差がある場所はゲートを設置して近づけないようにします。ソファーに登りたがる場合は、ケガ防止のために専用のステップを設置。フローリングは滑りやすいのでカーペットかコルクマットを。安心していられる場所(クレートがおすすめ)を作ってあげ、そのすぐそばにトイレを置いてあげましょう。

湿度と温度

犬は寒さには強いですが暑さは苦手。人間のように汗をかくことがほとんどないので体温を下げるのがむずかしいのです。体温を下げるためにハアハアと激しい呼吸をしますが、老犬にとってはそれすら重労働。犬が快適に過ごせる気温と湿度を保ってあげましょう。

いくらエアコンをつけていても、犬がいる場所には行き届いていないかも。冬でも窓の近くは気温が高かったりするのでサークルの場所には気を配りましょう。

湿度は50%ぐらいに保ちます。夏はエアコンのドライ機能を、冬は加湿器を利用しましょう。

また急激な温度変化は体にこたえます。咳が出たり、心臓発作がでる可能性も。冬に暖かい部屋から一気に寒い屋外へでるのは危険です。一旦、玄関で待たせるなど少しずつ体を慣れさせる工夫を。

屋外で飼っている犬でも、歳を取るにつれ寒さにも弱くなります。なるべく室内で飼えるといいですね。それがむずかしいのであれば玄関でも。

食事

若いときとは必要になる栄養素が変わってきます。7歳ぐらいになったら高齢犬用のフードに徐々に切り替えていきます。もし今、手作りのエサしか食べないなら、市販のフードが食べられるようにしておきましょう。将来、病気になった時に処方食にかえる必要がでてくるかもしれないからです。

胃腸の働きが弱くなってくるので、低カロリーで消化の良い物を与えましょう。歯も悪くなるので硬いフードはぬるま湯でふやかしてあげると食べやすいです。少し温めることでにおいが強くなり、食欲も刺激します。

食事のボウルは食べやすい高さにおいてあげて。足腰の負担を減らします。

また肥満は心臓に負担をかけます。歳をとってからダイエットをするのはむずかしいので、若いころから食事に気をつけて太り過ぎないようにしましょう。

運動

体に負担のかかる運動は避けます。ボール遊びは急に方向を変えたり、飛び跳ねたりして関節を痛めることも。走り回るのではなく、歩かせましょう。

散歩のコースも階段の昇り降りがなく平坦なコースを選んであげて。歩くのがおっくうそうでも、散歩は脳を活性化しますし、血の巡りもよくするので、なるべく連れて行ってあげたいですね。

もし歩けなくなってしまったら、抱っこやカート、台車にのせて近所を歩きましょう。外で感じるさまざまなにおいや感覚は愛犬の寿命をのばすことにも、生活の質を高めることにもつながるはず。

健康チェックと歯のケア

年に1度は健康診断を受けることをおすすめします。病気の早期発見が大切。とくに高齢犬の場合はなるべく早い段階で治療をはじめてあげたいです。

また高齢犬の口の中は乾きがち。虫歯になったり歯周病になったりしやすいので動物病院での定期的なクリーニングが必要です。もちろん家でも歯みがきをしてあげてください。

水を飲ませることも口の中をキレイに保つのにいいですね。あまり水を飲まなくなる高齢犬もいますが、脱水症状を防ぐためにもこまめに飲ませてください。

ストレス

どうしても仕方ないとき以外は、犬をよそへ預けるのはやめましょう。とくに初めてのペットホテルなどではストレスを感じます。ストレスはさまざまな病気の引き金になってしまうので要注意。普段の生活の中でもストレスのないように気を配ってあげたいですね。

高齢犬によくみられる病気

歯周病 / 白内障 / ドライアイ / 心臓病 / 関節疾患 / 骨粗しょう症 / 運動機能低下 / 頭部の神経疾患 / 慢性腎不全 / 肝臓疾患 / がん

いきものを飼うということ

いきものを飼う以上、老いや死は避けられません。老いていく姿を見るのはさみしい気持ちもしますが、同時にいとおしくも感じるのではないでしょうか。

私も昔、実家で雑種のメス犬を飼っていたことがあります。15歳まで生きましたが、最後の1年くらいはほとんど寝たきりでした。

がんを患っていたせいか体臭がものすごくひどかったのを覚えています。玄関の中で飼っていたのですが、初めて家に遊びにきた友人が玄関を入って犬を見た瞬間、顔をしかめて「死んでるわけではないんだよね?」と。動かないのもあって、死臭だと思ったのだそう。

それほど臭かったわけですが、私たち家族にしたらいつまでも愛らしい犬でした。

犬を飼うことは、介護も必要になりますし、医療費もバカになりません。でもそんな大変さ以上の楽しい時間を過ごせて良かったと思っています。

保険

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犬の誤飲
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