プードルの歴史
プードルの原型であるスタンダード・プードルは狩猟犬として飼われていましたが、原産地を特定するのは困難です。
古くからヨーロッパ大陸の各地にいたようですがフランスで人気が大きくなったことから「フレンチ・プードル」という呼び名もあります。
プードルのサイズは6種類あります。
・スタンダード(体高38cm以上)
・ミニチュア(体高28~38cm)
・トイ(体高28cm以下)
・ミディアム(体高38cm~45cm)
・ティニー(体重2.5kg以下)
・ティーカップ(体重1.8kg以下)
日本で一番多いのはトイプードルが圧倒的です。スタンダートやミニチュアに比べてより人懐こく甘えん坊です。
プードルの性格
プードルは多くの犬種の中でもトップを争うほど賢い犬です。そのためしつけが入りやすいです。
もともと狩猟犬として飼われていたので、何かを取ってくるような遊びが大好き。人間や他の動物に対しても有効的な性格です。
人間と一緒に体を動かすことも得意で、新しい物事をどんどん覚えていきます。性格は活発で従順。
頭が良い反面、しつけをしないと大変なことになります。わがまま放題になるとあとあと大変な思いをします。場合によっては触るだけで噛んでしまうこともあります。
利発でしつけが入りやすいからこそ、小さいうちにしっかりとしつけることが必要な犬です。
毛がもこもこしているので抜けやすく感じますが実は毛が抜けにくく、アレルギーの人でも飼いやすいといわれています。
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- 頭が良い
- 物事をどんどん覚える
- 人間、他の動物に友好的
- デリケートで神経質な一面も
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プードルのスタンダード
プードルの特徴を、JKC(ジャパンケンネルクラブ)のスタンダードを元に掲載しています。
目 | 両目は適度に離れてつき、形はアーモンド型 |
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耳 | 厚い。耳たぶは長く、幅広く、豊富な飾り毛におおわれている |
鼻 | 毛色によってレバーとブラックがある |
口 | 歯は白く丈夫でシザーズ・バイトである |
首 | 力強く十分に長く、よい均整を保って頭部を高く挙げている。のど下にたるみがあってはならない |
頭部 | スカルはほどよく丸みを呈しストップはわずかではあるがはっきりしている。頬骨と頬の筋肉は平らである。マズルは長くまっすぐで、美しく、目の下にわずかな彫をもち、唇の引き締まった力強いマズルで、マズルとスカルは同じ長さである |
ボディ | キ甲は高く、肩は十分に傾斜し、背は短く丈夫で水平である。腰は幅広くたくましい。尻はわずかに丸みをおびている。胸は深く、幅広く、肋はよく張っている。腹はよく引き締まっている |
被毛 | 毛質は比較的堅く、非常に豊富な巻き毛、縮れ毛、縄状毛が密生している |
尾 | |
四肢 | 前肢は十分な骨量と筋肉をもち、肘からまっすぐに伸び、パスターンは強くなければならない。指は小さく丸くよく引き締まっている。パットは強固である。後肢は強健な筋肉に豊み、スタイフルは健全でよく屈折し、腿は充分に発達して筋肉に富んでいる。足根は低い位置が望ましい。ゆび、パット、爪は前肢とほぼ同じである |
サイズ | スタンダード:45~60cm(+2cmまで許される) ミディアム:35cm~45cm ミニチュア:28cm~35cm トイ:24cm~28cm(理想は25cm) |
プードルの毛色
プードルが人気の理由は、その毛色にもあります。もともとはブラックとホワイトが基本色でしたが、今では色々あります。
アプリコット、ブラウン、ホワイト、レッド、シルバーなど、単色であれば様々な色が認められています。同じ色と言っても濃淡がありますのでバリエーションは色々です。
なお、知名度が低い色としてブルーがあります。超レアカラーといっても良いでしょう。青みかかったブラックで、目の縁もわずかに青っぽい珍しい色です。見かけることはほとんどないと言われている色なんです。
トイ・プードルの愛好芸能人(あいうえお順)
- 赤西仁
- 五木ひろし
- 江口洋介&森高千里夫妻
- 青木さやか
- 浅田真央
- 板野友美
- 岩尾望
- 岡田圭右
- 小倉優子
- 加藤あい
- 加藤夏希
- 香里奈
- グッチ裕三
- キンタロー。
- 小嶋陽菜
- 小林麻央
- 小林麻耶
- 近藤春菜
- サエコ
- 佐々木希
- 篠田麻里子
- SHIHO
- 島谷ひとみ
- 芹那
- 笑福亭笑瓶
- ジョン・カビラ
- ダルビッシュ有
- デヴィ夫人
- 寺門ジモン
- 豊川悦司
- 名倉潤
- 奈美悦子
- 西川貴教
- 浜田ブリトニー
- 浜田雅功
- 東尾理子
- 彦麻呂
- 平井堅
- ヒロミ&松本伊代夫妻
- 深田恭子
- 藤本美貴
- 前田敦子
- 松本明子
- 萬田久子
- 美川憲一
- 南明奈
- 水野裕子
- MEGUMI
- ユンソナ
- 蓮舫
プードルがかかりやすい病気
プードルには膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)という遺伝性疾患があります。
特にミニチュアやトイによくみられます。先天性と後天性がありますが、後天性の場合は、打撲や落下などで膝蓋骨に強い衝撃を受けたり、栄養障害にかかっていることが原因です。
膝蓋骨脱臼になると、うまくヒザが曲がらなかったり、炎症による痛みで脚を引きずるように歩いたり、傷んだ脚を浮かせて歩くようになります。
先天性の場合は痛みを感じないこともあり、そのまま気付かないでいると膝関節まわりの筋肉が萎縮してしまうこともあります。歳をとると少しずつ痛みがでてくる可能性もあります。
膝蓋骨脱臼には進行度が4段階あります。
進行度1
症状が見た目に現れることはほとんどなく、たまにスキップしたように歩くことがあります。
進行度2
ヒザの関節がゆるく不安定な状態です。足を引きずったように歩くことがあり、指で正しい位置に戻すことができるが、放置すると骨の変形が進みます。
進行度3
膝蓋骨が常に脱臼している状態です。あからさまに足を引きずるように歩き、骨の変形も起こります。
進行度4
常に脱臼している状態で指でも戻りません。跳ねるように歩いたり、後ろ足を浮かせた状態で歩くようになります。歩くこともままならなくなることもあります。
どちらにしろ、足の異常に気付いたらすぐに獣医さんで診察を受けることが必要です。
普段は、高いところから飛び降りたりすることがないように注意しましょう。すべり止めのマットを敷くと、ヒザへの負担を和らげます。
進行度を遅らせながらうまく付き合っていくしかありません。また適切な運動や水泳が効果的です。骨にとって必要な栄養素が摂れているかも注意しましょう。
外耳炎
垂れ耳のプードルに多い病気です。耳の中で最近が繁殖して炎症を起こす皮膚病です。
症状がひどくなると痛みやかゆみが出てくるのでしきりに首や耳をふったり、耳や頭を後ろ足でひっかくという行動がでてきます。あまりに痛いと攻撃的になります。
耳掃除をして湿気をためないことが予防策です。犬のシャンプーの時に耳に水が入るのは厳禁です。