犬の不妊手術について考える

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「愛犬の子どもがほしい」「たくさん生まれてもきっと誰かがもらってくれる」こんな考えから繁殖を望む飼い主さんもいるでしょう。でも犬は一度に何匹も子犬を産みます。もしもらってくれる人が見つからなかったら・・・もし里親が見つかっても大切に育ててくれなかったら・・・。

飼い主が殺処分のために保健所に連れて行く犬の数は年間10万匹にもなるのだそう。安易に子どもを産ませないでください。

また「手術なんてかわいそう」「自然ではない」という理由で不妊手術をさせたがらない人もいます。でも不妊手術をしたことで防げる病気やストレスもあります。犬の一生を考えると不妊手術を受けたほうが幸せかもしれません

不妊手術を受けるメリット・デメリットをを知ってよく考えてみてください。

不妊手術のメリット

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[icon image="finger1-r"]病気の予防

【オスの場合】

前立腺肥大や肛門・精巣周辺の腫瘍などを予防。これらの腫瘍は悪性であることも多いのでガンになることを防ぐことができます。

【メスの場合】

乳腺腫瘍や子宮の病気の予防。乳腺腫瘍を発生する割合は高く、25%にも上るのだそう。ただ発情する前までに手術を受ければその確率は0.5%にまでおさえられます。
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[icon image="finger1-r"]ストレスが減る

発情期に交配できないことや発情のたびに散歩などを制限されることは犬にとって大きなストレスになります。

とくにオス犬は一度発情するといつでも発情状態に。発情したメス犬が近くにいるだけで、メス犬のことだけしか考えられなくなってしまうほど。それなのに、何もできないなんて拷問かもしれませんね。ストレスからイライラしたり、落ちつきがなくなったり、吠えるようになったりします。

メス犬も発情期にはホルモンバランスの乱れから神経質になったり不安になったりとストレスを抱えます。生理のときにカーペットなどを汚されることもないので人間側にとってもストレスが減りますね。
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[icon image="finger1-r"]問題行動が減る

オス犬の場合、マーキングやマウンティングをしなくなる可能性があります。とくにマーキングは、マーキングを覚える前に手術をしてしまえばほぼ100%しない犬になります。室内で飼っている場合、マーキングで家具や壁を汚される心配がなくなりますね。また他の犬への攻撃性もおさえられおとなしくなります。散歩の時に他の犬に飛びかかる、吠えるといった行動をしなくなります。

メス犬の場合は性格がオス化することも。オス犬のようにマウンティングやマーキングのようなしぐさをしたり、他の犬に攻撃的になったりします。手術によるホルモンバランスの変化のために起こるものですが、徐々におさまってきます。
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[icon image="finger1-r"]不幸な犬が減る

メスの望まない妊娠がさけられます。また遺伝性の疾患も減らすことができるでしょう。むやみに犬を増やすことは殺処分されてしまう犬が増えることにもつながるはず。
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不妊手術のデメリット

[icon image="finger1-g"]繁殖はもうできない

手術を受けてしまったら、のちに「やっぱり繁殖させたい」と思ってもできません。一度だけ繁殖されて、そのあと手術を受けるという方法もありますが、歳をとれば取るほど手術を受けるメリットは少なくなってしまいます。後悔しないようによく考えてくださいね。

[icon image="finger1-g"]肥満になりやすい

発情や性的欲求が減ることで消費カロリーが減ります。またホルモンの影響もあって、体重増加はさけられません。同じ運動量と食事量でも30%は太ると言われています。

食欲がすごく増してしまい中には10キロ近く太ってしまった犬も。食事量を減らしたり、低カロリー食にする必要があるかもしれません。日頃からの体調管理をしっかり行いましょう。

[icon image="finger1-g"]手術中のトラブル

全身麻酔ですから手術中になにかトラブルが起こることもまれにあります。不妊手術はよくある手術なのでどんな先生でも経験があると思いますが、心配であれば経験豊富な先生を見つけましょう。

また手術のさいに使った糸が原因でアレルギー反応を起こしてしまう犬もいます。

[icon image="finger1-g"]特定の病気になる確率が増える

1歳未満で手術を受けると骨のガンと言われる骨肉腫のリスクが増えると言われています。そのほかにも甲状腺機能低下症や陰部の炎症、皮膚炎のリスクも。高齢になった時に尿失禁を起こす犬もいます。

いつするのがいいの?

オス・メスどちらも生後6ヶ月くらいがベストと言われています。メス犬なら初めての生理が来る前に、オス犬ならマーキングを始める前に受けさせるのがもっとも病気の予防などには効果的なんだそう。ただ犬種によって時期は異なりますので、獣医さんとよく相談してください。

「そんな小さい時に手術なんてかわいそう」という意見もありますが、成長すればするほど切開する長さも大きくなり、回復にも時間がかかります。また歳を重ねるにつれ手術そのものが負担になっていきます。

手術について

オスの場合は睾丸を取り除きます。メスの場合はおなかを切って卵巣と子宮を取り除きます。(子宮だけを取り除く方法もあります)

①手術を予約す

信頼できる獣医さんを見つけたら、手術を希望する日の最低1週間前には連絡をし、手術をお願いします。事前に診察や検査、ワクチン接種などを受けます。

②準備

全身麻酔による手術なので手術前日の夜9時からは絶食させなければなりません。水は飲ませてもOKです。

③手術

病院へ行く前にトイレを済ませましょう。

オスの場合は1センチほど切るだけなので時間にしたら20分~1時間ほど。メスの場合は開腹しなければならないので1~2時間かかります。

入院の期間は病院によって違いますし、オスとメスでも異なります。(オス:半日~1日入院、メス:最低でも1~2日は入院)

④手術後のケア

退院後は普通の食事ができます。それといっしょに抗生物質や痛み止めをあたえます。ただ傷口を舐めないようにエリザベス・カラーをつけることも。

手術後、7~10日たったら病院で抜糸をしてもらいます。抜糸が終わるまでは激しい運動やシャンプーを控えましょう。

2~3日元気がなかったり、食欲が落ちたりする犬もいますが、じきに治るのであまり心配しないで。痛みに対しては人間よりも強いそう。

費用は?

手術にかかる費用は犬の大きさとオスかメスかによって異なります。おおよそ15キロ未満のオス犬で1万5千円~2万円ほど。メス犬は2~3万円が相場です。

不幸な犬達を少しでも減らすために、助成金を出している自治体や団体もあります。自治体によって金額が違うので最寄りの役所に確認してみてください。

またネットでも調べることができます。
犬・猫の不妊(避妊)及び去勢手術に対する全国市町村助成金リスト

[illust_bubble subhead="メリットの方が大きいと思います" align="right" color="red" badge="check" illst="point-w1-l"]デメリットもあることを知ってしまうと、本当に手術を受けさせるべきかどうか悩んでしまいますね。でも手術によってほぼ100%防げる病気もあること、ストレスが減ること、それらによって寿命が約1,5歳長くなることを考えると、ぜひ不妊手術は受けるべきではないでしょうか。[/illust_bubble]

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