犬の暑さ対策

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舌を出してハアハア。息もあらくていかにも暑そうな犬・・・。夏は毛の長い品種や寒いところが原産の犬にとっては地獄の季節です。

犬は人間のように汗をかいて体温調節ができません。汗をかくことができるのは足の裏の肉球だけ。なのでハアハアすることで少しでも体温を下げようとしているんです。

犬は丈夫!暑さにも強いだろうなんて思い込みはやめてくださいね。犬は全身毛で覆われています。真夏にコートを着ているのを想像してみてください。暑いに決まってます。

人と犬は体感温度が異なります。人が暑いな~と思うときは、犬にとってはもう死にそうに暑い!!という状態。しかもここ最近の日本の夏はハンパないです。人だけでなく犬も熱中症になりますから注意が必要ですよ。

かわいい愛犬のためにも暑さ対策を万全にしてくださいね。


室内犬の暑さ対策

ケージの置き場所

ケージは直射日光の当たらなところへ。カーテンを閉めてあっても窓の近くは暑いので、窓から離します。玄関や廊下などのほうが風通しがよく涼しいならそちらへ移動させてもいいですね。フローリングよりタイルのほうが冷たくて気持ちがいいです。

冷却マット

冷却シートとしてアルミシートやジェルシート、大理石のシートなどが市販されています。

ジェルシートは犬が噛んだり引っ掻いたりして中身を出してしまう危険性が。中身の成分によっては食べると中毒を起こしてしまうので注意が必要です。アルミシートは気休めでしかないんですよね。長時間使ったり、まわりの気温が高ければあまり意味がありません。

おすすめは大理石製。4,000~6,000円くらいで買えます。石のプレートは直射日光を浴びなければあまり熱くなりません。すのこの上に置いてもOK。

飲み水

いつでもたっぷりの水を飲めるようにしておきます。直射日光が当たる所に置いておくとすぐに温まってしまうので置き場所も考えて。

水だけを入れた容器とは別に、氷だけをいれたものも置いておくと長時間も外出でも安心。徐々に氷がとけていつでも冷たい水が飲めます。

ペットボトルの簡易クーラー

ペットボトルに水を入れて凍らせておきます。それをタオルや靴下でくるんで与えます。はじめはびっくりするかもしれませんが、冷たいということがわかれば近寄ってきます。ケージや犬小屋に入れてあげるといいですよ。

もし噛んでしまうのであれば、金属製の湯たんぽに氷水を入れる方法も。

保冷剤

保冷剤をハンカチなどで包んで首に巻いてあげましょう。(市販の冷却スカーフもあります)

またケージの上に置いてあげれば冷気が下がっていって少し涼しく感じるはず。ただそのまま与えると噛んでしまうおそれもあるので気をつけてくださいね。

エアコン

やはりメインはこれ。

犬は気温22度、湿度60%でも熱中症になる可能性があります。エアコンは積極的につけてあげたいですね。

ただし冷やし過ぎには気をつけて。エアコンの冷気は下にたまりやすいので、人にはちょうど良くても犬にとっては寒すぎることも。

26~28度くらいに設定しましょう。子犬や老犬の場合はとくに気をつけてあげて。ケージに入れてある時は直接風が当たらないようにしたり、毛布を入れてあげるのも◎。

犬を残して外出する時もできればエアコンをつけっぱなしで。電気代がもったいないよ~と思いますが、閉めきった室内はあっという間に40度くらいになってしまいます。

電気代も気になりますが、犬の体調が悪くなれば電気代どころじゃなくなります。ペットを飼う以上電気代は必要経費と考えましょう

また30分くらいの外出でしたらつけっぱなしのほうがむしろ節電になります。

どうしてもエアコンをつけて外出できない、あるいは停電でエアコンが止まってしまうのが心配な時は、凍らせたペットボトルをたくさん置いておく、開けておける窓は開けておく、換気扇を回す、冷却シートを与える、カーテンをしめて遮熱する、ケージの場所をかえるなど工夫してあげましょう。

できれば家の中を自由に動き回れるようにしてあげるのがベスト。犬も自分で涼しい快適な場所を探します。

扇風機

扇風機はあまり意味がありません。犬は人のように汗腺がないので、気温が下がらないと体温を下げられないんです。犬にとって扇風機はうっとうしいものでしかないのだそう。

ただ、霧吹きで体を濡らしてあげてから、扇風機で水を飛ばしてあげると気持ちよさそうにします。やり過ぎは風邪をひく原因になるのでほどほどに。

グリーンカーテン

窓からの熱をさえぎるためにグリーンカーテンの利用もおすすめ。エアコン代の節約にもなります。

ゴーヤや朝顔が一般的ですが、私の家で植えているのはパッションフルーツ。葉っぱが大きく、けっこうな勢いでしげります。苗はホームセンターで数百円で買えます。しかもおいしい実がたくさんなるのでおすすめ。

サマーカット

夏になると犬の毛を短~くカットしてしまう飼い主さんもいますね。でもサマーカットは賛否両論あるようです。

ずっと室内にいる犬ならいいのですが、屋外犬や昼間、外へ連れて行く犬であればやめておきましょう。直接、皮膚に日光があたるとよけい暑く感じてしまいます。

屋外犬の暑さ対策

犬小屋の場所

犬小屋はどこにおいてありますか?もし周りがコンクリートならすぐに移動してあげましょう。炎天下のコンクリートは50度以上になることも。土なら掘ってお腹を冷やしますが、コンクリートではできません。できれば土や芝生の上にいられるといいですね。

すのこや冷却シート

犬の居場所がコンクリートの上しかないというのであればすのこを敷いてあげましょう。体の下に風が通って気持ちがいいはず。犬小屋の中においてあげることも忘れずに

すのこの上に冷却シートを敷くのもおすすめ。冷却シートとしては大理石などの石のプレートが良いでしょう。

日陰

直射日光にさらされると熱中症になる可能性も。よしずやタープなどで日陰を作ってあげて。よしずは倒れないように、タープは日光を反射する白などを選びます。

犬小屋をあまり日の当たらない家の北側に移動させてもいいですね。

飲み水

新鮮な飲み水も忘れてはいけません。すぐに温まってしまいますし、よだれなどで汚れてしまうので何個かの容器にたっぷり用意します。たらいなどに水を入れておけば水で遊ぶかも。

くさりにつながれた犬の場合、くさりをひっかけて水の容器を倒してしまうことも。必ずいくつか用意してください。置き場所も直射日光が当たらない場所に。

打ち水

昼間、暑い時間に打ち水をしても逆効果。熱のこもった蒸気があがってよけい暑くなります。まだ朝の涼しい時間か夕方に。コンクリートにまくよりも土にまいたほうが温度が下がりますが、犬が汚れてしまうのが欠点なんですよね。

エサ

エサも腐りやすいです。食べ残しや庭に埋めたエサにも気をつけて。

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できれば室内で飼ってあげて

いろいろ対策しても限度があります。できれば暑い日中だけでも室内にいれてあげるといいですね。犬の平均寿命がのびている要因の1つは室内で飼う犬が増えているから。やはり暑さ・寒さの厳しい屋外で過ごすことは犬の体力を奪うのでしょう。
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散歩

夏場のアスファルトはとっても熱くなります。50~60度くらいになることも。その上を犬が歩いたら肉球をやけどしてしまいます。

アスファルトを手で触ってみて温かいなと思ったらダメ。ひんやり感じるくらいでないと散歩はNGです。

ドッグブーツを履かせたとしても、地面から近い犬の体はすごく暑くなります。日中に散歩に出かけるのはやめましょう。朝は5~6時、夕方は8時以降がベスト。

おしっこさせるためにどうしても連れださなければならない時は、ずっと日陰になっていたところやトンネルなどに。

水を持って行くことも忘れないでくださいね。濡らした服を着せてあげるのも手。服は黒より白っぽいものを選びます。保冷剤を持参して、足の付根のソケイ部に数秒づつあててあげると体温の上昇を防ぐことができます。

また夏の散歩の敵は暑さだけではありません。紫外線にも注意が必要です。照り返しによって目がやられ、歳をとった時に白内障になってしまうことも

夏バテ

犬があまりエサを食べなくなったり、ダルそうにしていたら夏バテかもしれません。嘔吐や下痢の症状があることも。あまりにひどいようなら病院へ連れて行ってあげましょう。

私たちでも夏場は食欲がなくなります。でも大好物なものや冷たいものなら食べられたりしますよね。犬も同じ。好きなもので栄養価の高いものを食べさせてあげましょう。

【夏バテにおすすめの食品】

☆スイカ・・・ビタミン、ミネラルがたっぷり。ジュース状にしてあげるほうが良い。
☆ゆでた鶏のささみ・・・タンパク質が豊富。普段のエサに混ぜてあげても。
☆チキンスープ・・・アミノ酸が豊富
☆生のきゅうりやレタス、トマト・・・細かく刻んで普段のエサに混ぜる
☆ヨーグルト・・・乳酸菌やタンパク質がとれる。無糖のものを。

水分もたくさんとれるようにしてあげてください。氷を喜んでガジガジかじる犬も多いですよ。

夏場のフードの保存方法

ドライタイプのエサであっても夏場はカビたり、酸化したりします。開封したものは密封容器に入れ冷暗所に保管。賞味期限にかかわらず早めに使い切ります。小分けされたもののほうが安心ですね。

水分の多いエサは開けたら30分以内に食べさせます。食べ残しはもったいなくても捨てて。食器もすぐに洗いましょう。

犬も熱中症になります

近年、熱中症で亡くなる人が増えていますが、それは犬も同じ。気温22度、湿度60%で熱中症になる可能性があります。とくに体がまだ暑さに慣れていない初夏は要注意。

熱中症の症状

症状が急速に進んでしまうと死んでしまうケースも。初期症状を見逃さないようにします。

1.呼吸が荒く、浅くなる
2.目の充血
3.よだれ
4.嘔吐、下痢、血便
5.けいれん、失神
6.多臓器不全

4番目以降の症状が現れたらすぐに病院へ。また体温が40度を超えていた場合もすぐに救急病院へ連れて行きましょう。

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あせらず応急処置をほどこしてあげて!

動物病院へ向かうまでは室内をエアコンでとにかく冷やします。お風呂場で氷水で体を冷やしてあげてもOK。車で病院に向かっているときは車内もキンキンに冷やし、保冷剤や水で濡らしたタオルで犬の体を包みます。[/deco_bg]

動物病院に運ばれてくる熱中症の犬の多くは、車の中で留守番させられていたことによるもの。窓を開けておいたとしても温度や湿度は上がります。日陰に駐車していても安心できません。短時間であっても、また春や秋の少し涼しい季節であっても、犬を車に置き去りにするのはやめましょう。

熱中症にかかりやすい犬種やタイプ

・鼻の短い犬種(パグ、シーズー、フレンチブルドッグ、ボストンテリアなど)
・毛がもこもこの犬種(チャウチャウ、グレートピレニーズなど)
・寒い地方原産の犬種(シベリアンハスキー、サモエド、ボルゾイなど)
・太っている犬(脂肪があることで体温が下がりにくい)
・毛が黒い犬(太陽の熱を吸収する)
・体調が悪い犬(暑さに影響を受けやすい)
・子犬(暑さに影響を受けやすい)
・老犬(環境や気温の変化に対応しきれない)

愛犬が当てはまるようであればより暑さ対策を万全にしてあげましょう。




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